日本で約1,000年用いられた製塩法

 1,000年の歴史は、塩づくりの技術を確立し現在に継承されています。藩や国が支配していましたので、一定レベルの技術が確立され継承されてきました。昭和全盛期の塩づくりは、国策により幕を閉じ、電気透析法が台頭しました。あげ浜式製塩法は、無形文化財として保護され、現代に引き継がれています。私達は文化財の保護に留まらず、この製塩法で、おいしい塩づくりに取り組んでいます。

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あげ浜式塩田法による塩の作り方

①砂を薄くひろげ「すじ目」をつけます。

②海水をまきます。

③天日で乾いた砂を集め、4枚の板で囲った「たれ舟」に入れます。

④たれ舟の中へ海水入れます。砂の塩分が海水に溶け、塩分濃度10%~15%のかん水がたれ舟の穴へたまります。

⑤たれ舟のかん水を釜へ運びます。かん水を運び終わったら、たれ舟を分解し、塩田に砂を元通りにまきます。

⑥集めたかん水を大釡で水分を蒸発させ、さらに濃縮していきます。

⑦ろ過タンクを通して、余分なものを取り除き、さらに平釜で時間をかけて水分を蒸発します。

⑧結晶化した塩を釜上げし、余分なにがりを抜き、自然乾燥します。

⑨仕上がった塩をゴミなどの異物が入っていないかチェックしながら袋詰めをします。